ノンケのフェラ友

僕の家は刑務所の近所にありまして、結構な極悪犯が収監されているという話があります。それもあってか、家賃がやたらと安いのです。普通の人ならそんな土地に住みたがらないですよね。僕は全然気にしていないので、むしろ安くてきれいなマンションに住めるのだからラッキーくらいに思っています。もっとも、そのせいではないと思いますが、パートナーは全くできません(笑)
以前に神待ちしていた男性を拾ったことがあります。神待ちと言えば女性を男性が拾うものですが、普通にSNSで「この付近で一晩泊めてくれる人はいませんか?」との書き込みがあって、まあこの付近は宿泊施設も薄いですからね。下心ではなく同情心で彼を泊めてあげたのです。細身で不健康そうな男の子でした。何でも地方から出てきて交通費でお金を使い果たして、何もなければ野宿しようと思っていたそうです。
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彼は囚人の面会に訪れたと言うことでした。収監されているのはノンケのフェラ友だった男だと言ってました。その男とはあるきっかけで知り合って、お互いにフェラし合うくらいに仲を深めたのだそうです。ただ、そんな仲になったことを男の奥さんが知って、逆上した奥さんともみ合っている内に打ち所が悪くて・・・と言った流れでした。男は事故を主張しましたが、殺人罪が適用となり収監されてしまったのだそうです。奥さんに彼のことをバカにされた男がカッとなって放った一撃が致命傷となったと言うことでした。
男と彼はノンケのフェラ友でしたが、引き離されて初めて彼は自分の気持ちに気づいたそうです。そして、出所しても行く当てのない男のことをいつまでも待つつもりだ、と語ってくれました。ノンケ同士を深くつなげたのは奥さんの死だったと言うのも皮肉なものですね。もっと早く、彼らがノンケにこだわらずゲイを自認していればこんなことにはならなかったのだろうな、と思います。
彼は泊めてくれたお礼にフェラしますよ、と僕に提案してきましたが、まあ僕はその気はありませんし、気持ちだけ受け取っておきました。ノンケのフェラ友なんて想像できないですよ。僕はノンケには手を出さない主義ですしね。
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